菊花賞結果

大明神

2009年10月26日 02:46

荒れた結果になった菊花賞ですが、見ていて楽しかったです。

前半1000mを59.9秒で逃げたリーチザクラウンは、一見暴走にも見えますが、馬を気持ち良く走らせるを第一にした武豊さんのパフォーマンスと思います。
大逃げで後続を惑わす…みたいな計算された乗り方に見えました。
逆に考えると、普通の逃げでは格好の目標にされて勝ち目が薄いと考えた故の作戦とも思われます。
武マジック不発とは言え、少差の5着なのですから強い馬です。

イコピコは、自分の競馬に徹した後方3番手から直線だけで12頭をごぼう抜きして4着。
結果、目標としたリーチザクラウンをきっちりとらえていますから、これは人馬ともに驚異的で、一番強かったと思います。

筆者の本命セイウンワンダーは、残り200m過ぎで一瞬突き抜けそうな雰囲気でしたが3着でした。
こちらもリーチザクラウンが目標とすれば完勝と言え、見事な競馬だったと思いますが、直線でフォゲッタブルにはじかれて外に出さざるを得なかったのが残念でした。

そのフォゲッタブルは、スリーロールスの直後で内々を追走から、直線は無駄なく真っ直ぐのびて僅差の2着。

スリーロールスは、4コーナーらち沿いから直線最内に入る京都の外回りコースの必勝パターンで優勝しました。
往年の名騎手の河内洋さんを彷彿とさせるコース取りの騎乗は見事でしたが、直線抜け出す際の右鞭で大きく外に斜行し、左に鞭を持ち替えてからフォゲッタブルとの叩き合いを制したあたりを見ると、最後は馬の能力に助けられた感があります。

この2頭は、好枠で一番良いコースを通れたこと、直線までじっと我慢できた無欲さ、リーチザクラウンが引っ張る展開、が勝因のような気がします。(…競馬では良くあることです。)

最後に、アンライバルドは、道中おり合いを欠き通しで惨敗。
何だかダービー時よりも気難しくなっているように見えました。